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1998-03-09 ArtNo.14110
◆＜印度＞政府、新規製鉄プロジェクトに慎重な銀行界を支持
【ニューデリー】インド政府は新規製鉄プロジェクトへの融資を見合わせ、観望姿勢を採る金融業界の姿勢を支持している。
鉄鋼産業省幹部は、ここ1年ほどは新規鉄鋼プロジェクトが供給過剰を来すか否かを検討する必要が有り、金融業界の観望方針は慎重な態度と言えると指摘した。
インド産業金融公社(IFCI)の幹部は、既に17件の製鉄プロジェクトのパイプが敷かれており、これらが全て稼働するなら供給過剰に陥る恐れがあると指摘、また別の金融業界筋はこれら17プロジェクトの大部分は平鋼プロジェクトで、仮に融資を認めるとすれば長ものを優先すべきだと語った。
しかし鉄鋼業界筋は、供給過剰説は、現在の不振な市況を前提にした短期的見通しに基づくもので、長期的見地からすれば、17プロジェクトが全て稼働しても国内需要を満たすことはできないと反論する。それによると2001－2002年には需要が30－31％拡大するのに対して、供給の拡大は26－27％にとどまる見通しだ。また平鋼は耐久消費財の製造や自動車産業等、幅広い需要に応じられるのに対して、いわゆる長ものは主に建設業界の需要に応じるに過ぎないと言う。(FDTH:3/7)
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