1998-03-09 ArtNo.14104
◆<馬>KPB、海運ビジネスをペトロナスに売却
【クアラルンプル】総理府の監督下にある国営石油会社ペトロナスは6日、傘下の海運会社マレーシア・インターナショナル・シッピング・コーポレーションBhd(MISC)を通じて、マハティール首相の長男ミズラン・マハティール氏に率いられるロジスティクス・グループ、コンソーシアム・プルカパランBhd(KPB)の海運子会社3社と船舶11隻をキャッシュで買収すると発表した。
この日催された記者会見の席上、ペトロナスのモハド・ハッサン・マリチャン会長もミズラン・マハティール会長も、莫大な負債を抱えるKPBの救済説を否定、今回の取引は純粋に商業的見地に基づくものであると強調した。
取引価格は示されなかったが、ミズラン氏によれば、売却されるパシフィック・ベイスン・バルク・シッピング及び液化天然ガス(LNG)輸送会社2社の資産価値は3億米ドルと見積もられる。パシフィック・ベイスンの価格は同氏が昨年買収した2億3000万米ドルから2億米ドルに下降、LNG輸送会社2社の価格が別に1億米ドルと見積もられる。また現在負債と自己資本の比率が3:1のKPBは同取引によりほぼ完全に負債から解放されると言う。
KPBの1996年度会計報告によれば、同社の1996年12月時点の借入は15億Mドルだが、同社の1997年度会計報告はまだ発表されていない。
他方、MISCは親会社のペトロナスからペトロナス・タンカーズの全権益を買収、自社株式により支払う。これによりペトロナスのMISC持分は29%から50%以上にアップすると言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:3/8)
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