1998-03-09 ArtNo.14102
◆<星>競争力委員会、向こう10年の8大経済策略立案
【シンガポール】シンガポールの競争力を診断し、長期的経済戦略を立案する使命を負うたシンガポール競争力委員会(CSC)は、“製造業とサービス業を両輪に、弾性に富んだ国内経済を建設する”等、8項目から成る経済策略を立案した。
CSCの座長を務めるリー・ヨクスアン通産相が7日催されたシンガポール経済学会(ESS)の晩餐会の席上明らかにしたところによると、この他、☆シンガポール経済の対外的拡張を維持する、☆世界的企業を育成する、☆地元事業の基盤を強化する、☆人的/知的資産を拡大する、☆競争力の源泉となる科学技術を強化する、☆限られた資源の最適な利用を図る、☆ビジネス・フレンドリーな環境を醸成するの7項目が提案されている。
国内総生産(GDP)の4分の1を占める製造業は、今後も引き続き国内経済の主要な支柱を務める。シンガポールはプロセス/アプリケーションに関わる知識や情報を競争力の源泉とする高付加価値製造業とハブ・サービスを両翼とした知識産業センターになることができる。
シンガポールは、金融サービス、テレコミュニケーション等の新たな成長領域の創出に成功しており、金融/ビジネス・サービスは今や最大産業部門に成長している。
またアジアは依然として成長の潜在性を備えており、域内の経済危機に関わらず、シンガポールは引き続きリージョナル化、国際化を進めねばならないと言う。(ST,LZ:3/8)
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