1995-04-27 ArtNo.1409
◆<馬>ハシムディン氏、プルスペックの30%権益買収?
【クアラルンプル】ハシムディン・ダト・アブドル・カディル氏がプルナス・プレシジョン・エンジニアリング・コンストラクションSdn Bhd(プルスペック)の残された30%の権益を買収する見通しだ。
日本企業と共同で新クアラルンプル国際空港(KLIA)のメイン・ターミナル建設契約を17億4000万Mドルで落札したプルスペックの70%の権益は、三菱自動車の輸入・組立・販売等を手掛けるGadek(M)Bhd(ガデ)が280万Mドルで買収すると報じられており、同価格から類推すれば、プルナスOUEの取締役兼ゼネラル・マネージャーを務めるハシムディン氏は120万Mドル余を支払うことになる。プルスペックはプルナス・セキュリティーズにより100%所有され、国策投資会社プルモダラン・ナシオナルBhd(PNB)の傘下に属している。プルスペックの手持ち契約はKLIA事業を除いても3億2000万Mドルにのぼるが、同社はニュー・オーナーの下で、政府/民間の新規契約獲得を図るとともに、積極的に政府の民営化事業に参画するものと見られる。これらにはガデ社の親会社マスター・キャリッジ・グループの関連プロジェクトの他、テレコム・マレーシアがクアラルンプル市内に建設を計画する新本部ビルも含まれ、同プロジェクト入札では大成や竹中と提携するものと予想されている。(STAR:4/26,SEAnews95/2/2,9参照)
|