1998-03-06 ArtNo.14069
◆<星>電子通行料徴収システム導入に伴い道路税制を大幅改変
【シンガポール】シンガポール政府は4月1日より、車両に据え付けたキャッシュカードから自動的に通交料を引き落とすエレクトロニク・ロード・プライシング(ERP)システムを正式に導入、これに伴い道路税制に大幅な改変を加える。
ERPは先ずイースト・コースト・パークウェーに、さらに9月1日からは中央ビジネス街(CBD)及び一部の高速道路に導入され、最終的にシンガポール全土に同システムが適応される。イースト・コースト・パークウェイにおける料金は乗用車の場合、午前7:30-午前8:00が1Sドル、午前8:00-午前9:00が2Sドル、午前9:00-9:30が1Sドルとなっている。
マー・ボータン運輸通信相が4日明らかにしたところによれば、これまでの道路税は自動車所有権に対して課されてきたが、今後は道路の使用に対して税が課され、課税率は自動車が占拠する道路スペース、道路や関連社会資本の損耗及び交通混雑に対する貢献度に基づいて算定される。その目的はスムーズな道路交通を確保し、ビジネス・コストを引き下げることにある。
この結果例えばこれまで車両登録税は自家用乗用車/レンタカーの場合1000Sドル、社用車/教習用車の場合5000Sドル、軽貨物車の場合7000Sドル、大型貨物車の場合1万4000Sドルだったが、一律140Sドルに大幅に引き下げられる。とは言えこれまでタクシー/公共バス/学校送迎バス/観光バスの登録税は15Sドル、自動二輪車のそれは5Sドルだったため、これらのカテゴリーについては税率がアップすることになる。
道路税に関しては自家用乗用車に関しては平均年間280Sドル節約できるが、自動二輪車や商用車に関しては向こう3年間に徐々に引き上げられると言う。(ST,BT,LZ:3/5)
|