1995-04-27 ArtNo.1406
◆<馬>与党連合、国会議席84%獲得、得票率63.3%
【クアラルンプル】マハティール首相に率いられる国民戦線(NF)政府は第9次総選挙で国会192議席の84%に相当する161議席を獲得、得票率も前回の53.38%から63.3%に引き上げた。
またNFの一翼を担うマレーシア華人協会(MCA)は国会30議席と州議会70議席を獲得、同党創設以来最高の選果を達成した。MCAは今回の選挙では、宿敵野党民主行動党(DAP)が地盤とする多くの華人選挙区を攻略、華人選挙区に弱い華人政党との汚名を返上した。野党陣営は選挙区の改編で国会議席が180から192に、州議会議席が394から455に増えたにも関わらず、国会議席数を改選前の53から30に、州議会議席を96から55に減少させた。 選挙結果が判明した昨日未明マハティール首相は、「ペナン州におけるNFの勝利は華人有権者がマレー人と華人の真の協力を希望していることを示しており、全国規模でのNFの圧勝は有権者の成熟を証明している」と勝利宣言を行った。野党イスラム党(PAS)が州政権を確保したクランタン州に関して同相は、中央政府は決してクランタン州民に懲罰を加える考えはないが、他州と比べクランタン州政府との協力は困難がつきまとうだろうと語った。また中央政府の正副閣僚が落選したサバ州での選挙結果に触れ、カダザン族有権者が依然として多民族主義の政治原則を拒否したことに遺憾を表明した。また5年の任期内に首相を退く可能性を問われた首相は、それは神のみが知るところで自分には答えられないと回答を避けた。(ST,LZ:6/27)
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