1995-04-27 ArtNo.1402
◆<星>クリエイティブ/アズテクの市場シェア90%に
【シンガポール】シンガポールのサウンド・カード・メーカー、クリエイティブ・テクノロジーとアズテク・システムズの世界市場シェアは米国メディア・ビジョン・テクノロジーが昨年7月に破産したことから、両社合わせてほぼ90%に拡大した。
市場調査会社データクェストの報告によれば、昨年の世界サウンド・カード市場の規模は6億8700万米ドルで、クリエイティブは前年の60%から64%に、アズテクは17%から25%に、シェアを拡大した。これに対してメディア・ビジョンのそれは18%から3%に縮小、米国のカーディナル・テクノロジーズ・インクの4.4%に次いで4位に後退した。昨年のサウンド・カード出荷量は一昨年の530万ユニットから1030万ユニットに倍増した。同数字は個別に販売されたものだけで、マルチメディア・キットとして販売されたものは含まれていない。キット市場ではクリエイティブのシェアが72.1%に達した。アナリストは個別販売とキット販売の今年の伸びは減速し、益々多くの者が他のマルチメディア機能とともにサーウンド・カード機能が装備されたPC(パソコン)を購入するものと見ている。こうした市場環境の変化は小売り市場への依存度の大きいクリエイティブにより大きな影響を及ぼす見通しだ。アズテクは逆にコンピュータ・メーカーをターゲットにその製品を販売していると言う。(ST,BT:4/26)
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