1998-03-02 ArtNo.14019
◆<印度>Hindalco、メガ・アルミ事業候補地決定
【ムンバイ】Aditya Birlaグループに属するHindalco Industries Ltd(HIL)はオリッサ州における総コスト8000クロー以上にのぼる総合アルミ事業“Aditya Aluminium”のアルミナ精錬施設/キャプティブ発電施設/アルミ精錬施設の設置候補地を決定した。
ボーキサイトの採掘地に選ばれたKoraput区Kodingamaliのボーキサイト産出量は年間300万トンと見込まれている。50MW(メガワット)のコジェネレーション施設も付属した年産100万トンのアルミナ精錬施設はRayagada区Kansarigudaに、650MWのキャプティブ発電施設と年産25万トンのアルミ精錬施設はSambalpur区Lapangaに、それぞれ設けられる。
Aditya Birlaグループ・スポークスマンによると、目下国際コンサルタントが技術/経済的事業化調査を進めており、同調査報告書が5月に完成した時点で最終決定が下される。オリッサ州政府とは鉱業権に関する覚書を交換、同州政府を通じて中央政府の鉱業局に認可申請も提出した。
これ以前に報じられたところでは、同プロジェクトの借入/自己資本比率は0.9:1で、HILは1000クローほどの出資を予定している。またペシネーを含む国際企業3社が潜在的技術パートナーとしてリストアップされている。
プロジェクトは2期に分けて進められ、第1期分の年産10万トンのアルミ精錬施設は2001年末までに完成、HILは下流部門への進出も検討している。
最近オリッサ州Renukootの精錬施設の第8ポットラインを稼働させたHILのアルミ年産能力は24万2000トンと、国内最大。またRenukootには年産45万トンのアルミ精錬施設、年産13万トンのアルミ半製品製造施設、575MWのキャプティブ発電施設が集中、国内最大のアルミ・コンプレックス所在地となっている。(IE:2/28)
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