SEAnews 1998-03-02 ArtNo.14012

【シンガポール】教育省は今年情報技術(IT)プログラムに3億Ｓドルを支出、またシンガポール全国をカバーする広帯域ネットワーク“シンガポール・ワン”には今年と来年だけで合わせて1億5000万Ｓドルが投じられる。
先週土曜(2/28)催されたシンガポール・コンピューター・ソサイアティーの年次晩餐会の席上、テオ・チーヒアン教育相兼第2国防相が語ったところによると、3億ＳドルのＩＴプログラム支出は、昨年同相が発表した20億ＳドルのＩＴ教育計画の一環で、コンピューター、ネットワーク、ソフトウェア、コースウェアや教師の訓練に充当される。
ＩＴ人材需要は年率11％の成長を遂げ、向こう2年間にはＩＴ専門家6000人が必要とされる。今年は昨年を300人上回る新たに2800人が大学／高専のＩＴコースに参加する予定だが、向こう2年間に必要とされる6000人のＩＴ専門家需要を満たせない。このため依然として海外学卒者や外人タレントの誘致が必要になる。
政府は昨年シンガポール・ワンに8000万Ｓドルを投資したが、今年と来年は関係するサービスやアプリケーションの増強に、さらに1億5000万Ｓドルが投じられる。
政府は、シンガポールの長期的競争力を強化するＩＴ産業の育成を重視しており、特にここ2年ほどはシンガポールのＩＴ産業にとって極めて重要な時期と言う。(ST:3/1)