SEAnews 1998-02-27 ArtNo.13985

【シンガポール】マハティール首相の子息ミズラン・マハティール首相に率いられる海運／ロジスティクス・グループ、コンソーシアム・プルカパランBhd(KPB)の財政難救済の噂で、ゲンティンBhdの株価が25日、15％以上(M$2.1)値下がり、11.60Ｍドルで引けた。
ＫＰＢは積極的な企業買収を通じて、過去1、2年の間に急成長を遂げてきたが、昨今の通貨危機で他の多くの上場企業同様深刻な財政難に陥ったと伝えられている。こうした中でキャッシュ・リッチなゲーム会社のゲンティンがＫＰＢの救済に乗り出すとの噂がここ数週間伝えられていた。
某証券会社のアナリストは、「ダイム・ザイヌディン政府経済顧問の火曜の関係談話が、こうした救済説をコンファームしたものと受け止められた」と予想、噂の真偽に関しては「全く有り得ないこととは言えない」と語った。
また別の観測筋は、ゲンティン社はともかく、リム・ゴートン会長が個人的にＫＰＢの買収に関心を抱く可能性はあると指摘した。ゲーミング会社が専門的な海運事業に乗り出す可否に関して同筋は、「買収価格さえ合理的なら、適度な投資収益が期待でき、株主が不満を訴えることもない」とするとともに、「とは言え問題は価格」と補足した。
いずれにしても、この種の噂に関して関係方面が沈黙を守るなら、ゲンティンの株価は、純粋に噂と投機により変動を繰り返す他ないと言う。この日ＫＰＢの株価は4Ｍセント値上がり3.76Ｍドルで引けた。出来高は760万株だった。(BT:2/26)