1998-02-26 ArtNo.13965
◆<星>射出成形のアジアマトリクス、ヘルスケア会社に変身
【シンガポール】セスダック登録のアジアマトリクスは24日、ワラント付き株主割当で調達した資金(S$2250万)を元手に4医院を買収、赤字経営のプラスチック射出成形会社から好収益が見込めるヘルスケア会社に変身を遂げる計画を発表した。
それによると外科医のスーザン・リム女史が経営する医院の80%権益と、心臓医のレスリー・ラム氏、眼科医のロウ・ツェーホン氏、胸部外科医のオン・キムキアット氏がそれぞれ経営する医院の各60%の権益を買収することで、これらの諸氏と条件付き合意に達した。これに伴い同社は近くアジアメディクに社名を変更する。
同社はこの他にもシンガポール、マレーシア、インドネシアの専門医と個別に出資交渉を進めている。また、シンガポールを含めた域内各国に専門医センターを開設することも計画、その第1号としてアジアメディク・スペシャリスト・センターが今月オーチャード・ロードにオープンする。
4医院の買収は6年連続赤字の同社の業績好転に貢献する見通しだ。同社は2カ月前、赤字経営のプラスチック・モールディング事業から撤退、黒字経営のプラスチック部品子会社1社のみを維持している。
アジアマトリックスは昨年、医師グループが所有するビリオンテックスとシルバー・ビーズ・インターナショナル Ltdにより支配権益が買収されており、これら2社だけでアジアマトリックスの約46%のシェアを握っている。(ST,BT:2/25)
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