1998-02-26 ArtNo.13964
◆<星>政府、HP/IBM/NCSにS$6千万IT支援業務発注
【シンガポール】シンガポール政府はヒューレッド・パッカード(セールズ)Pte Ltd、IBMシンガポールPte Ltd、ナショナル・コンピューター・システムズPte Ltdの3社に総額6000万Sドル相当の公共部門情報技術(IT)支援契約を与えた。
国家コンピューター局(NCB)政府情報統轄本部(CIO)の発表によると、今回の契約発注は、公共部門ITインフラの管理を民間に委ねることを主旨とする新戦略EASE(エンタープライズ・プロアクティブ・サポート・エンバイロンメント)に基づくもので、同契約の下、全ての政府部門や法定機関がこれら3社のIT支援サービスを受けられる。
EASEは以下の領域をカバーしている。1)ヘルプデスク・サービス:各公共部門のITに関わる諮問に応じ、問題の解決を支援する。電話による応対、担当者もしくはサード・パーティー・ベンダーの派遣、問題の進展状況のフォロー等のサービスが提供される。2)性能/故障管理サービス:各種IT機器の性能維持や故障の修理を引き受ける。3)施設管理サービス:IT関連の全ての設備の運転状況を電子監視装置でオンライン・モニターする。4)ソフトウェア配布サービス:電子ネットワークを通じて各種ソフトウェアの配布/据付を引き受ける。5)専門的支援サービス:新システムの企画/導入/保守を引き受ける。
EASEの下、サービス・プロバイダーが支援/管理/テクノロジー・ツールの運用を一括して引き受けるため、公共部門のIT担当者は、煩瑣な日常業務から解放され、それ自身の本業に専心できる。また専門会社にIT施設のモニターを委ねることにより、常に最適な状況でIT機器を使用し、問題の発生も防止できる。例えばハード・ディスクの容量不足等は事前にチェックされ、警報が発せられると言う。(LZ:2/25)
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