1998-02-25 ArtNo.13960
◆<印度>ONGC/BPCL、パラキシレン製造計画棚上げも
【ムンバイ】オイル・アンド・ナチュラル・ガス・コーポレーション(ONGC)がBharatペトローリアム・コーポレーションLtd(BPCL)と計画するパラキシレン製造事業が棚上げされそうな雲行きだ。
関係プロジェクトでは、年間パラキシレン27万5000トン、オルトキシレン5万5000トン、ベンゼン30万トン、ライト・ナフサ24万トン、ラフィネート22万2000トンの生産が目指されている。観測筋によれば、最終的に棚上げが決まった訳ではないが、プロジェクト・コストの上昇と製品価格の値下がりで、両パートナーの意欲は大幅に減退しているものと見られる。
ONGCとBPCLは同プロジェクトに49%出資、残りの資金は公募と金融機関を対象とした私募、及び海外借款(830クロー)により調達されるはずだった。ONGC取締役会は2年ほど前に同プロジェクトを承認、石油天然ガス省に対する関係申請も行っている。ONGC幹部は当初、2500クローのプロジェクト予算は最新技術を導入することにより、少なくとも400クロー圧縮できるとしていた。
もし棚上げが決まれば、ONGCはガソリンの生産等、より好収益が見込める様々なプロジェクトを手がけるオプションを有するが、その際もBPCLがパートナーに選ばれるかどうかは定かでない。ONGCは、最近インディアン・オイル・コーポレーション(IOC)と、上流/下流部門における協力覚書を交換しており、IOCとの提携が優先されるものと見られると言う。(IE:2/24)
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