SEAnews 1998-02-25 ArtNo.13950

【シンガポール】上場会社シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング(STE)傘下のシンガポール・テクノロジーズ・エアロスペース(STｴｱﾛ)は、ロッキード・マーチン社のＦ16Ｃ／Ｄファイティング・ファルコンなど最先端戦闘機の将来のアップグレード需要に応じるため、シンガポール国防省の協力の下に一層の技術強化を図っている。
ＳＴエアロのウィ・シューキム社長によると、同社の中枢部門である技術開発センター(EDC)のスタッフ220人（うち技術者165人）は、国防省防衛技術グループ(DTG)の求めに応じて戦闘機のアップグレードに携わってきた。
ＥＤＣはかつて、シンガポール空軍(RSAF)3飛行大隊の旧式Ａ－4スカイホーク戦闘機にＦ404－ＧＥ－100Ｄターボファンエンジンと最新のミサイル発射誘導システム(WDNS)を搭載、Ａ－4ＳＵスーパー・スカイホーク水準の戦闘機にアップグレードするプロジェクトも手がけた。
ＳＴエアロは現在、3飛行大隊のＦ－5Ｅ／ＦタイガーII戦闘機に最新のレーダー、ＷＤＮＳ、電子交戦スイート、コックピット・マネージメント・システムを据付、Ｆ－5Ｓ／Ｔ並みの戦闘機にアップグレードする作業を進めている。また外国空軍機の改良も手がけており、アップグレードしたＦ－5戦闘機が模擬戦闘でＦ－16戦闘機に勝ったとベネズエラ空軍から感謝状も届いている。
同社は、またフェデラル・エクスプレス、日本航空、ユナイテッド航空などの大手民間航空会社も顧客としていると言う。(BT:2/24)