1998-02-24 ArtNo.13934
◆<星>アップル元スタッフ、新会社設け中国語ソフト開発
【シンガポール】ルイス・ウー氏を初めとするアップル・コンピュータの元研究開発スタッフ9人がベンチャーキャピタルの出資を得て設立した中国語音声認識ソフトの専門会社アジアワークスは、かつて同チームが開発したマッキントッシュ用“チャイニーズ・ディクテーション・キット”を上回る性能の製品を今年4月に、シンガポール、中国、香港、台湾で発売する。
昨年4月にアップルを解雇されたウー氏らは、米ウォールデン・インターナショナルと国家科学技術局(NSTB)技術開発基金(TDF)の資金援助を得て、解雇の3週間後にアジアワークスを設立した。同社は売上目標を掲げていないが、来年下期に採算ラインの達成を目指している。
マカオ生まれのドクター・ウーは、米国籍だが、シンガポールの永住権を有し、アップルには米国本社、台湾、そしてシンガポールと、通算12年勤務した。
アジアワークスの中国語音声認識ソフトは音声、ペン、キーボードによる入力が可能で、アップルの“チャイニーズ・ディクテーション・キット”の2万フレーズよりも大きい5万フレーズの辞書をもつ。1分間に最大150文字の連続発音を認識、コピーやファイル保存など基本操作も音声コマンドで実行できる。(ST:2/23)
|