1998-02-21 ArtNo.13911
◆<印度>鉄鋼輸入減少し、SAILの市場シェア拡大
【カルカッタ】海外鉄鋼メーカーのダンピングにより国内業界が苦境に立たされていると言う一般常識とは裏腹に、鉄鋼輸入は減少しており、その恩恵を享受したインド最大の製鉄会社スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)の市場シェアが1.5%アップした。
SAILが発表したところによれば、同社の市場シェアは1996年4-12月の35.7%から1997年4-12月の37.1%にアップした。
インド政府がその新年度予算案の中で一部の鉄鋼製品の関税引き下げを発表したことから、海外製品のダンピングに対する国内業界の不安が高まり、実際、鉄鋼省は最近熱間圧延コイルのダンピングの訴えを受けていた。
アナリストは、東南アジアの通貨危機がインドに波及、ルピー相場も軟化したことが、鉄鋼輸入の減少につながったと見ている。(ET:2/20)
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