1998-02-21 ArtNo.13907
◆<馬>視聴覚機器市場、今年は10-15%縮小:ソニー
【クアラルンプル】マレーシアのオーディオ・ビジュアル市場は今年10~15%の縮小が見込まれるが、ソニー・マレーシアSdn Bhd(SMSB)は、今年も市場シェアの拡大を目指している。
SMSBのコジマ重役(MD)が19日催されたSony FD Trinitron Wegaテレビジョン・モデル(M$5999)の発表会の席上語ったところによると、同社はマレーシア国内に子会社7社を擁し、従業員は1万7000人を数えるが、マレーシア経済のダウンターンにも関わらず人員削減は計画していないと言う。同氏は「確かに現状は厳しいが、個人的にはそれほど悲観的になっておらず、景気の回復もそれほど先のこととは見ていない」と語った。
こうした時期こそハイテク新製品を発表する好機であり、同社はこの方面の優位を武器に市場シェアの拡大を図る。またテレビジョン製品の研究/デザイン活動のマレーシアへの移転を準備しており、半年乃至1年以内に大部分のデザイン業務がマレーシアに移される見通しと言う。
SMSBの地元幹部によると、目下同社の国内TV市場シェアは29%だが、年末までに38%に拡大を目指している。昨年の営業額は6億8000万Mドルだったと言う。(NST,STAR:2/20)
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