1998-02-20 ArtNo.13887
◆<星>ショープラ、通貨危機の最中に設備拡張
【シンガポール】アジア通貨危機の最中に6000万米ドルを投じて域内の設備を拡張したショープラ・アジアは、同投資により向こう数年の売上の伸びが平均30%以上に加速するものと期待している。
シンガポール証取(SES)に上場、家電製品や自動車等のプラスチック部品の製造を手がける同社はシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、日本、インド、ブラジル、英国に工場を有する。6000万米ドルの追加投資により、タイ、ベトナム、ブラジル工場の生産能力は倍増、インドネシア工場の生産能力は70%拡大した。 インド工場の設置には1000万米ドルが投下されたが、インドとブラジルでは今年、家電製品ブームに伴う売上の倍増が見込まれている。
同社は売上高に対する自動車部門の寄与を現在の10%から40%に、コンピュータ部門のそれを18%から20~25%に拡大する長期目標を立てている。アジア通貨危機が同社の業務に与えた影響は極めて小さく、域内通貨の下落はかえって有利に作用していると言う。(ST,BT,LZ:2/19)
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