1998-02-19 ArtNo.13885
◆<印度>電信管理局、MTNLのセル式ライセンスを取り消し
【ニューデリー】インド電信局(TRAI)はマハナガル・テレフォン・ニガムLtd(MTNL)が4カ月前に取得したばかりのデリーとムンバイにおけるセル式電話ライセンスを取り消した。
インド・セル式電話業者協会(COAI)は、「MTNLには政府が56.2%出資しているものの、既に法人化されており、公共機関としてセル式電話事業に参入するのは違法」としてTRAIに訴えていた。これに対してインド政府は「既にコードレス・フォーンの営業を認められているMTNLはセル式電話の営業も当然認められるべきである」と主張していた。
しかしTRAIはこうした双方の主張には直接触れず、「新規ライセンスの発行にはタイミングを測る必要がある」とし、「今回の裁定は MTNLが将来もセル式電話の経営を認められないことを意味しない」と補足している。
MTNL幹部は同裁定に対する不服を申し立てる考えを示唆しており、観測筋も同不服申し立てが受け入れられる可能性は大きいと見ている。(ET,IE,FDTH:2/18)
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