1998-02-18 ArtNo.13868
◆<印度>工作機械業界、台湾の経験導入し国際競争力強化
【プーナ】インド工作機械業界は国際競争に生き残るため台湾の経験に学んでいる。同協会は2年前、国際競争を勝ち抜く“ビジョン2000”を提起、具体的方策の第1歩として、台湾の工作機械業界に倣い海外における部品の共同調達を開始した。
インド工作機械製造業者協会(IMTMA)のプーナ代表を務めるガウタム・ドシ氏によると、部品の共同仕入の他、余剰キャパシティーや他工場にない特殊機械の共同利用などの協力形態が模索されており、プーナの数工場がこうした方式を既に導入している。
インドの工作機械産業は1991~1992年にブームを謳歌、各工場は同時期に生産能力を倍増したが、最近の自動車産業の減速などで設備過剰が顕在化している。
次のステップとしてR&D分野での協力が目指され、IMTMAはバンガロールに共同R&Dセンターの設置を計画している。この他、共同マーケティングのため、既に数社がニューヨークに共同オフィスを設置している。
プーナには工作機械工場が60社存在するが、内56工場は小規模経営で、全国的にも80%が小規模となっている。ドシ氏は、工作機械業界は小回りのきく個人所有の工場が理想的とし、合併・吸収による大工場化には否定的だ。
インドの工作機械産業は現在の世界18~25位レベルだが、ビジョン2000は10年内に上位6位入りする目標を掲げている。
今月24日から3月3日まで、ニューデリーのプラガティ広場で“インド工作機械見本市98”(IMTEX)が開催される。出展企業は1000社を超え、ドイツなど外国企業が半数を占める。(IE:2/17)
|