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1998-02-16 ArtNo.13834
◆<印度>国民会議派主導の連立政権誕生?
【ニューデリー】日刊紙タイムズ・オブ・インディアと週刊誌インディア・トゥデイが先週末掲載した全国世論調査報告によれば、今日(2/16)投票が行われるインド国会下院選挙で、インド人民党(BJP)と国民会議派はそれぞれ議席を伸ばすものの、依然として単独政権を樹立するには至らないものと見られる。とは言え、少なくとも主要政党によりリードされる比較的安定した連立政権が発足する見通しだ。
それによるとBJPは214-249議席に、国民会議派は155-172議席に、それぞれ勢力を拡張するが、UFは前回の180議席から102-127議席に後退するものと見られる。
しかし、ザ・ヒンドゥーの副編集長は、この種の世論調査は急速に変化する有権者の動態を反映していないと主張、某政治評論家もパーソナリティーや選挙戦術の果たす役割は世論調査から読み取ることはできないと指摘した。同評論家によれば、ラジブ・ガンジー元首相未亡人ソニア女史のひたむきさと熱意が重要なファクターになると言う。タイムズの調査報告もソニア効果が国民会議派支持層の腐食を防止したことを認めている。
しかしながらタイムズのコラムニストは、決定的要因はソニア効果ではなく、BJPを政権に近づけないことを欲するUFと国民会議派に共通した心理と述べており、ザ・ヒンドゥーの編集長も両者の提携は州レベルでも実現し、左派も同連合に加わる以外に選択の余地はないと指摘した。
またタイムズによれば、有権者の不満は現職に対する批判として発散されることから、第3勢力のUFは不利な戦いを強いられざるを得ないと言う。(ST:2/15)
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