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1998-02-16 ArtNo.13828
◆＜星＞域内諸国は政経社会を巻き込んだ全面的危機に直面：副首相
【シンガポール】リー・シエンロン副首相は14日、域内諸国が目下直面しているのは、周期的な経済不況と言うよりは、政治、経済、社会を包み込んだ全面的な危機であると警鐘した。
自身の選挙区テクギーの新春ディナーの席上副首相が語ったところによると、危機的状況は関係国が適切な対策を講じるなら、2年乃至4年で乗り切ることができるが、対応が不適切なら、経済の回復過程はより複雑なものになる。
こうした回復過程に深刻な影響を及ぼすと見られる2要因は、インドネシアの大統領選挙の行方と中国経済の動向である。
インドネシアの政局が大統領選挙後安定すれば、ルピア相場は上昇し、経済は回復の軌道に乗るが、そうでなければ、インフレと失業、食料不足が蔓延し、シンガポールもその影響を被らざるを得ない。
中国経済は今のところ金融危機の影響を受けていないが、周辺諸国の通貨の暴落や経済危機で中国の輸出競争力や投資地としての魅力が減退し、海外華人の投資も途絶えるなら、人民元相場が下落する可能性もある。人民元が動揺は、香港ドルにも影響を及ぼし、新たな通貨危機が発生する恐れがあると言う。(ST,LZ:2/15)
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