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1998-02-14 ArtNo.13810
◆<星>第2四半期に電力供給自由化時代幕開け
【シンガポール】シンガポール・パワー(SP)子会社のパワー・グリッドが、公益事業局(PUB)によりプール・アンド・セトゥルメント(P&S)システムの運営業者に指名されたことから、今年第2四半期にはいよいよ電力市場の自由化時代が幕開けする見通しだ。
P&Sシステムの下、独立電力供給業者(IPP)は、競争入札を通じて設定された価格により国内送電網に電力を供給できるようになる。また5MW(メガワット)以上の大口利用者は最も有利な条件をオファーするIPPから直接電力を購入できる。
PUBが昨年7月発表したところによれば、SP以外に、トゥアス・パワーとスンバワン・コープにIPPライセンスが与えられており、この他にインドネシアの2コンソーシアムがそれぞれバタム島に500MW(メガワット)の発電施設を設け、シンガポールに電力を供給することを計画、IPPライセンスを申請していると言う。
P&Sシステムがスタートする正確な日時は不明だが、最初に入札に参加するのは、SP子会社のパワースノコとパワースラヤ2社のみになる見通しだ。前者はスノコとパシル・パンジャンに合計2620MWの発電施設を擁し、後者はスラヤとジュロンに合計2980MWの発電所を設けている。この他、トゥアス・パワーは、第1期プロジェクトの1200MWの発電施設が4月に完成後、同レースに加わる見通しだ。
しかしながら他のIPPプロジェクトは昨今の金融危機の影響を受け、鳴りを潜めた感がある。バタム島における発電事業を計画するインドネシアの2コンソーシアムの1つは完全にプロジェクトを放棄、西欧企業も参加しているもう1つのコンソーシアムはまだ最終的な投資計画を立案していないとされる。この他、これ以前に報じられたジョホール州における発電計画も、その後の進捗ぶりは伝えられていない。(BT:2/13)
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