SEAnews 1998-02-13 ArtNo.13795

【シンガポール】華僑銀行(OCBC)傘下の商社ストレーツ・トレーディングの新設ホテル経営子会社ランデブーズ・ホテルズ・インターナショナル(RHI:昨年7月創設)は、昨年8月にRadissonグループからパースのホテル(333室)の経営を引き継いだのに続き、新ホテルの建設や既存ホテルの管理権取得を通じ、2000年まで域内に合計7店のホテル・チェーンを展開する計画だ。
ＲＨＩのタン・アイクホン取締役によると、シンガポール（今年/300室)、パース(2000年末/245室)、メルボルン(150室/管理契約)、シドニーに(1999年末/108室)に各1店がオープンする他、今年と来年は、ブリスベーンかシドニーのいずれかと東南アジアで、合計2店のマネージメント契約獲得を目指している。
シンガポールのブラス・バサ・ロードに10月にオープン予定のホテル・ランデブーズ・シンガポール(S$9000万/4ｽﾀｰ)は、1999年12月までの初年度の客室稼働率を65％と予想している。豪・欧・米・日・マレーシアからの中の上クラスのビジネス／観光旅行者がターゲットとされ、客室稼働率が50％以上なら、減価償却／金利負担等を控除する前の営業レベルで初年度から黒字が見込める。同ホテルに隣接した修復店舗9ユニットは、これ以前はランデブーズ・ナシ・パダン・ストールで有名だったが、修復後の店舗にもナシ・パダン・ショップの誘致を図る。
ランデブーズ・オブザベーション・シティー・ホテルと命名されたパースのホテルは、昨年12月だけで140万Ａドルの粗利益を上げた。これは同ホテルの月間ベース利益としては最高で、売上増と経営コスト削減が奏功したもの。シドニーでは移民局ビルを5スターのブティック・ホテルに改装する計画が準備されており、コストは1200万～1500万Ａドルと見積もられる。(ST:2/12)