1998-02-12 ArtNo.13792
◆<印度>ONGC、Bharat/Oman製油事業に出資希望
【ムンバイ】オイル・アンド・ナチュラル・ガス・コーポレーション(ONGC)は、Bhatat Petroleum Corporation Ltd(BPCL)とOman Oil Company(OOC)が7513クローを投じてマドヤプラデシュ州ビナに建設を計画する年産600万トンの石油精製施設へ出資する意向を重ねて表明した。
同プロジェクトにBPCLとOOCは各26%出資、ONGCは最大15%の出資を希望しているようだ。ONGCはこれ以前にBPCLとIBPそしてアッサム州政府が計画したヌマリガルにおける年産300万トンの製油プロジェクトへの10%の出資を希望したが、結局実行しなかった。当時オイル・インディアの幹部は「製油所への出資は魅力的だが、年産300トンと言う規模の小ささが、市場開放が取りざたされている現状では難点」と指摘した。
ビナ製油所に関しては、BPCLもOOCも、ONGCの参加を認めることに異論はないものと見られる。最終的出資率は、同プロジェクトが公開公募に付される時までに固まるものと見られる。
観測筋はONGCが同製油所へ出資する様々なメリットを指摘している。同製油所が稼働する2001-2年は、ちょうど石油製品の統制価格制が撤廃される時期に当たるが、製油事業そのものが安全な投資対象であるだけでなく、ONGCは原油の売り込み先を確保でき、BPCL及びOOCの保持する小売り網へのアクセスを可能にする。また探査開発/製油/マーケッティングの各方面の経験を吸収する機会を得られると言う。(IE:2/11)
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