SEAnews 1995-04-25 ArtNo.1376

【シンガポール】今年3月のシンガポールの国産非石油製品輸出は昨年同月比実質(90年価格)28.4％(22.8%)拡大し、89億Ｓドル(S$73億)を記録した。
(括弧内は現在価格、以下同様) 貿易開発局(TDB)の発表によれば、3月にはディスク・ドライブ(HDD)、集積回路(IC)、ラジオ、ビデオ・カセット・レコーダー(VCR)、コンピュータ・パーツ、デジタル中央処理機器(CPU)、カラーＴＶ／ラジオ部品が輸出成長の牽引役を務めたが、デスクトップ・マイクロコンピュータ、プリンター、カラー・テレビジョンの需要は減退した。3月の輸出総額は26.5％増の169億Ｓドル、往復貿易は21.7％(20.6%)増の331億Ｓドル(S$289億)で、ほぼ30％に達した2月の往復貿易の伸びには及ばなかった。また国産石油製品輸出は1、2月には各12.5％と15.4％の成長を記録したが、3月には昨年同月比2.6％(0%)減の19億Ｓドル(S$12億)にとどまった。国産非石油製品の米国向け輸出は10.6％増の25億Ｓドルを記録したものの、2月の27％の伸びを下回り、対日輸出の伸びも2月の36.8％から25.7％に減速した。こうした傾向は香港向け輸出にも見られた。しかし、欧州向けは2月の16.3％を上回る28％の成長を遂げ、17億米ドルに達した。またマレーシア向け輸出は12億Ｓドルと、2月の75.4％を更に上回る87.2％の急増を見た。再輸出も引き続き堅調で36.2％(34%)増の61億Ｓドル(S$57億)が記録されたが、2月の50.6％には及ばなかった。3月の輸入は17.1％増の162億Ｓドルで、2月の21.2％の伸びから多少減速した。(ST,LZ:4/23)