1998-02-10 ArtNo.13748
◆<星>昨年第4四半期の企業業績、過去2年来の最悪に
【シンガポール】昨年第4四半期に売上減を記録した企業は売上増を記録した企業を33%ポイント、減益企業は増益企業を43%ポイント、受注減の企業は受注増の企業を46%ポイント、それぞれ上回り、向こう6カ月の景気を悲観視する企業も楽観視する企業を69%ポイント上回った。
国立シンガポール大学(NUS)ビジネス調査研究センター(CBRD)がBT紙と、1995年末以来四半期ごとに実施している、国内企業動向調査によると、昨年第3四半期の調査結果は過去2年来最悪なものとなった。
昨年第3四半期以前の調査では中小企業と地元企業の業績悪化が目立ったが、昨年第4四半期にはアジア通貨危機の中で外資と大企業の業績も顕著に悪化し、例えば、外資/大企業の中で売上減を記録した企業のパーセンテージから売上増を記録した企業のパーセンテージを引いた値は、第3四半期に比べ3倍に拡大、減益企業のパーセンテージから増益企業のパーセンテージを引いた値も同2倍に、先行き悲観論者のパーセンテージから楽観論者のそれを差し引いた値も3倍に、それぞれ拡大した。
CBRDのK.B.チョウ所長によると、企業の業績は電子業界の回復と化学品の好調に支えられた製造業を除き、全ての部門で悪化し、中でも金融業の悪化が顕著だった。(BT:2/9)
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