1998-02-07 ArtNo.13722
◆<星>GPバッテリーズ、米国リチウム電池工場を安値で買収
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のGPバッテリー(GPB)は5日、米国デュアラセル社がコネチカット州ウォーターベリに設けたリチウム・イオン電池工場を1560万米ドルで買収したと発表した。
GPBのKLツアン取締役兼GMによると、充電可能な電池の世界需要は年率30%の成長を見ており、充電可能な電池の中で最も軽量なリチウム・イオン電池は40億米ドルの充電可能電池市場の40%を占めている。
香港拠点のゴールド・ピーク・インダストリーズ傘下のGPBはさらに1000万米ドルを投じて工場を拡張、今年末までに年間1000万ユニットの製造を目指す。目下同工場では約100人の従業員が1シフトで就業しているが、拡張計画が完成後は3シフト制を敷く。
GPBはデュアラセルと技術協定も結んでおり、関係技術の移転が受けられる他、将来の研究開発(R&D)コストも折半するため、同社の負担額は500万米ドル以下で済む。ジレット子会社のデュアラセルは産業用電池から消費用電池に重心移動を図っている。
DBS証券アナリストによると、この種の工場のセットアップ・コストは一般に1億米ドルと見積もられることから、GPBはかなりの安値で手に入れたことになると言う。(ST,BT:2/6)
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