1998-02-07 ArtNo.13720
◆<星>オフィス賃貸料23%下降、主要都市中9位に
【シンガポール】シンガポールの昨年のオフィス・コストは1996年の月間/平方フィート当たり6.79米ドルから5.22米ドルに23%ダウン、世界の主要58都市74地区中の順位も一昨年の3位から9位に後退した。
エドモンド・タイ・アンド・カンパニーが5日発表したところによると、同社が他社と協力して実施した調査では世界の主要都市の優良ビジネス地区における近代的オフィスの賃貸料/不動産税/メンテナンス料等のコストが比較されている。
クアラルンプル、バンコク、ジャカルタ等の東南アジアの主要都市では、通貨危機の影響でローカル通貨の対米ドル相場が過去12ヶ月間に最大60%も下降した上、景気後退で需要が減退したにも関わらず、新規供給が持続したためオフィス・コストは大幅にダウンした。例えばバンコクの1997年末の同上オフィス・コストは1.05米ドルと、1996年末に比べ56%下降した。同下降率は、バーツの対米ドル相場の同期の下降率45%を上回っている。
これに反して中国、ニュージーランド、オーストラリアのオフィス・コストは安定を維持、もしくは上昇したため、東南アジアの諸都市のビジネス・センターとしての競争力は強化された。
昨年は香港のオフィス・コストが10.11米ドルで、東京に替わりトップ。東京中心街のオフィス・コストは8.64米ドルで、1位から4位に後退した。(ST,BT,LZ:2/6)
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