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1995-04-25 ArtNo.1372
◆<星>地元PCメーカー、シェア縮小で苦境に
【シンガポール】米国の大手メーカー等が当地におけるプレゼンスを拡大する中で地元中小PC(パソコン)メーカーはシェア及びマージンの縮小で、2重の苦境に立たされている。
市場調査会社データクェストは、地元PC市場におけるトップ10プレーヤーのシェアが一昨年(12万6000台)の45%から昨年(17万4000台)の66%に拡大したと見ているが、その一方で地元中小PCメーカーのマージンは5~6%に、相手先商標製造業者(OEM)のそれは3~4%に縮小している。レインジャー商標のPCを製造販売するシステム・テクノロジー幹部は、想像し難い価格競争の圧力を受けており、より魅力的な機器構成やソフト製品をセットにして顧客獲得に務めていると語る。これに対してPC製品の80%をOEM市場に向け、残りの20%を政府機関への納入や小売り市場に回しているKTテクノロジーは、製造業務の中心をハイ・マージンのポケット・ハード・ディスク(PHd)に移行していると言う。地場中小メーカー(年間販売台数3000-8000台の業者)に脱落したものの比較的知名度の有るディジテック・ブランドのPCを製造するリッチフィールド・コンピュータは今年に入って以来、ユニット・ベースで30%の売上増を見たと言う。またアリス・マイクロシステムの幹部によると、これまで中小メーカーらは専ら台湾製の部品を使用してきたが、最近は海外有名ブランド製品に対抗するため、知名度の有るメーカーの部品を使用するようになっている。同社の場合、最近は小売り市場へのダイレクト・セールだけでなく、ディーラー10社を指名して、ハイエンド市場への進出も図っていると言う。リッチーフィールド幹部は、最大の打撃を受けているのは店舗経営をしているような小企業で、中企業は依然として生存可能としており、またKT社幹部は、市場は拡大しており、さもなければ、デルやパッカード・ベルが進出するはずもないと、依然楽観的だ。(BT:4/24)
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