1998-02-07 ArtNo.13719
◆<星>都市再開発局、FEOにS$2.7億支払い猶予
【シンガポール】シンガポール最大の不動産開発会社ファー・イースト・オーガニゼーション(FEO)は、都市再開発局(URA)から宅地3区画(タナ・ムラ2区画/タンジョン・ルー1区画)の未払い代金合計2億7100万Sドルの支払いを2カ月繰り延べることを認められた。
FEOのフィリップ・ン重役(CEO)は、5日催されたシンガポール不動産開発業者協会(REDAS)の旧正月パーティーの席上、以上の消息を明らかにするとともに巷間に伝えられた支払い不履行の噂を否定した。
それによると、FEOは他社がこの種の繰り延べを認められたのに倣って、先月URAに関係申請を行い、認可を得た。URAは支払い期限を守らぬ業者に対しては年率9%もしくは地場4大行の平均プライム・レート上乗せ3%ポイントのいずれか高い方の金利を課しているが、当時のインターバンク・レートは11~13%に達し、一層の上昇が予想されたことから、支払い繰り延べを選択した。
タナ・ムラの2区画の開発には日商岩井が20%出資、住友銀行が1億1500万Sドルのターム・ローンの提供を認めている。タンジョン・ルー・プロジェクトについてはスタンダード・チャータード・バンクが1億2000万Sドルのローン提供を引き受けた。
ホウガンの宅地の最終支払い(S$1770万)期限は3月末乃至4月初だが、Sドルの強化でインターバンク・レートが鎮静したことから、こちらは支払いの繰り延べを申請しないと言う。
FEOグループのシンガポール及び香港におけるプロジェクトのローン返済が滞っているとの噂で、先月は同グループの否定に関わらず、関連企業の株価が急落した。(ST,BT,LZ:2/6)
|