1998-02-05 ArtNo.13700
◆<印度>スズキ、MUL会長の解任を国際仲裁廷への訴に追加
【ニューデリー】スズキは、インド政府との対等出資合弁会社Maruti Udyog Ltd(MUL)の専務取締役(MD)人事を巡るインド政府との紛争の仲裁をパリの国際仲裁廷(ICA)に申請していたが、同申請にProbir SenguptaMUL会長の解任要求を追加した。
スズキのインド政府との紛争は、これにより新段階を迎えた感があるが、インド工業省筋はその実スズキの態度は軟化していると指摘しており、地元紙は今回のICAに対する新たな訴えは、今日(2/5)開かれるMUL取締役会における交渉力を強化するためのスズキの駆け引きと評している。
一方、インド政府側はスズキが新たな技術の提供に応じないなら、ゼン、エスティームのロイヤルティー支払いも停止することを検討していると言う。既にMaruti800、オムニ、ジプシーのロイヤルティー支払いは1997年4月以来停止されている。今日の取締役会における討議では、技術移転問題が焦点になるものと予想されている。(FDTH,IE:2/4)
|