1998-02-05 ArtNo.13694
◆<馬>TNB、2100MW火力発電計画の資金調達に苦慮
【クアラルンプル】電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)は、ペラ州Manjungの320haの埋め立て地に3期に分けて2100MW(メガワット)の石炭火力発電所を建設する計画だが、通貨危機の最中における資金の調達に苦慮している。
TNBの完全出資子会社TNB Janamanjung Sdn Bhdは来月にも、第1期工事に着手、2001年の商業運転を目指しているが、肝腎なエンジニアリング/資材調達/建設(EPC)契約はまだ発注されていない。同プロジェクトの見積もりコストはMドルの暴落で、第1期工事だけで当初の10億Mドルから40億Mドルに跳ね上がった。
TNBのアハマド・タジュディン・アリ会長は、同プロジェクトへの外資導入の可能性に関して「最良の資金調達方式を検討しており、今日の困難な状況下には、ある種の異なるアプローチを採用する可能性もある」と述べ、「仮に内外の投資家の参加を認めるとすれば、これらの投資家は最高のプレミアムを支払う必要がある」と指摘した。EPC契約に関しては3社が事前審査を通過、審査作業は最終段階を迎えていると言う。(MBT:2/3)
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