1998-02-05 ArtNo.13690
◆<星>Wacker、ウエハー製造で経済開発局と合弁協議
【シンガポール】ドイツのシリコン・ウエハー製造会社Wacker Siltronic AG(WS)は、目下経済開発局(EDB)と最終段階の合弁協議を進めている。
WSのRobert Roemer社長が3日語ったところによると、仮にEDBがWSのシンガポール子会社に出資するとすれば、出資率はローエンドの二桁台と見られる。同社はタンピニースに建設中の200mmシリコン・ウエハー製造施設に隣接して、第2工場を設ける計画で、第2工場も200mm製品を製造するとすれば、投資額は5億Sドル前後だが、300mm製品を製造するなら、さらに多額の投資を必要とする。しかし具体的な計画はまで立案されていない。
タンピニース工場は来年7月には月間10万ユニット、2001年には同25万ユニットの200mmシリコン・ウエハーを製造することになる。同時点の従業員数は640人に達する見通しだ。新工場の建設に伴い今年はアジア本部が日本からシンガポールに移転される。同社の日本を除くアジア市場におけるシェアは僅か6%に過ぎないが、新工場がフル稼働した際には、同シェアを10%まで引き上げたい考えだ。東南アジアは200mmシリコン・ウエハーの世界最大の市場で、ほぼ米国と欧州を合わせた市場規模を有すると言う。(LZ:2/4)
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