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1998-02-04 ArtNo.13675
◆＜星＞スウェーデン製薬会社アストラ、域内投資拡大
【シンガポール】局所麻酔薬の世界的リーダーで、潰瘍薬“ＬＯＳＥＣ”を製造するスウェーデン系製薬会社アストラは、アジアが金融危機に見舞われているにも関わらず、シンガポールを拠点に今後一層域内投資を拡大する計画だ。
アストラのＵ.カールバーグ副社長(ｱｼﾞｱ日本担当)がサンテク・シティーの同社オフィスで2日催された営業本部(OHQ)ステータス授与式の席上語ったところによると、昨年のアジア売上は2億3000万米ドルをマーク、同社にとってアジアは最も急成長する市場となっている。今年のアジア地域売上は域内通貨の暴落でクローナ・ベースでは5～10％減少する見込みだが、同社は向こう2年間に1億米ドルを中国に追加投資する計画で、アジア市場に対する信頼に変化はない。
シンガポール事務所はベトナム、カンボジア、ラオス等の新興国を含むアジア・ビジネスの開発を手がけるほか、アジア各地における医療研究の調整役も務める。ちなみに昨年の同社の世界売上は56億米ドルに達した見通しだ。
アストラ・シンガポールの会長を務めるシンガポール製薬業協会(SAPI)のＣ.Ｃ.タン会長によると、シンガポール製薬産業の今年の成長率は、アジア通貨危機の影響で、過去数年来の10～12％を下回る8％にとどまる見通しと言う。(ST,BT,LZ:2/3)
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