SEAnews 1998-02-02 ArtNo.13649

【ペナン】ペナン州バヤン・ルパスに設けた工場に従業員約400人を雇用、ポータブル・パーソナル・コンピューター(PC)用ＰＣカードの製造を手がける米国ナスダック登録のXircomは、今年は製造能力をほぼ3倍に拡大、急増する需要に応じる計画だ。
Xircomのダーク・ゲイツ会長が当地で最近国営ブルナマ通信に語ったところによると、1995年にペナンに工場を設けるまでは、世界各地の契約製造業者により製造された部品をカリフォルニアの本社で検査、最終製品に仕上げた後、流通経路に乗せていたが、ペナンに独自の工場を設けたことにより、非効率、ハイコスト、品質不統一と言った問題を克服し、世界的水準の製品を製造できるようになった。
Xircom Operations(M)Sdn Bhd(XOMSB)のＣ.Ｋ.クア財務担当重役によると、今日では下請け業者はほぼ100％地元企業で、サプライ・チェーンは大幅に短縮され、技術的変化にも迅速に対応できるようになった。
ジェフリー・タン副社長兼ＭＤによると、ペナン工場にはこれまでに1073万米ドルが投資されたが、今年は新たに1700万米ドルの投資を予定している。これにはこれまで賃借していた工場施設をＭドルの軟化に乗じて買い取る費用も含まれている。
XOMSBは過去12ヶ月間に19バージョンの新ＰＣカードを製造したが、様々な用途のＰＣカードを製造できることになったことにより、ＮＥＣ、東芝、シーメンス・ニックスドルフ、ネットワーク・ジェネラル、マイクロン・エレクトロニクス等と相手先商標製造業者(OEM)としての関係を強化することも可能になった。過去1年にＯＥＭビジネスは500％の成長を見ており、今年はさらに多くの多国籍企業とＯＥＭ契約を結ぶ計画と言う。(STAR:1/26)