SEAnews 1998-02-02 ArtNo.13647

【シンガポール】シンガポールの民間コンドミニアム賃貸料は昨年優良地区では14％、非優良地区では最大18％の下降を見た。
不動産コンサルタント会社エドモンド・タイ＆Ｃｏ(ET&CO)の統計によれば、昨年末時点の3ルーム・ユニットの月額平方フィート当たり賃貸料は、優良地では3.80Ｓドル、非優良地では2.15Ｓドルだった。ＥＴ＆ＣＯによると、立地条件の良い場所や、地下鉄(MRT)駅等の施設に隣接した物件の価格は安定を維持した。
例えばValley Parkの大型ユニット(1800平方ﾌｨｰﾄ)の賃貸料は月額7000Ｓドル／平方フィート当たり3.88Ｓドルで、小型ユニット(1200平方ﾌｨｰﾄ)は同4000Ｓドル／平方フィート当たり3.33Ｓドルをマークしたが、アンカレッジの大型ユニット(1800平方ﾌｨｰﾄ)の月間賃貸料は5000Ｓドル、1300平方フィート・ユニットのそれは4500Ｓドルだった。
不動産調査会社イフォ・ツールズによると、コンドミニアム賃貸料はシンガポール西部では昨年第1四半期の平方フィート当たり月額3.02Ｓドルから昨年第4四半期の2.48Ｓドルに18％下降、東部地区では3.04Ｓドルから2.63Ｓドルに13％値下がりしたが、アパー・ブキティマ／ヒル・ビューでは3.02Ｓドルから2.83ドルに6％の下降にとどまった。(いずれも1ﾕﾆｯﾄ当たり1000-1500平方ﾌｨｰﾄ)
昨年は非土地付き民間住宅8200ユニットが完工、賃貸料は1年を通じて下方圧力を受けたが、今年はさらに1万1800ユニットの完工が予定されている。リチャード・エリスによると、今年は下半期までにトップ・エンドの物件でさらに5％の値下がりが見込まれ、その他の優良地物件については10％、非優良地物件については一層大幅な下降が予想されると言う。(BT:1/31)