1998-01-31 ArtNo.13641
◆<印度>MTNL参入すれば、民間セル式電話会社への融資を停止
【ニューデリー】国内電話事業を手がける政府系企業Mahanagar Telephone Nigam Ltd(MTNL)がデリー及びムンバイのセル式電話サービスを認められるなら、国内金融機関は両市でサービスを提供している既存民間セル式電話会社2社に対する融資を見合わせると言う。
国内金融機関筋によれば、既存のセル式電話会社2社は既に経営困難に直面しており、MTNLが参入するなら、恐慌状態に陥る。金融機関はこれら2社に150~200クローを既に融資しており、そのうち2行、インド工業開発銀行(IDBI)とインダストリアル・クレジット・アンド・インベストメント・コーポレーション・オブ・インディア(ICICI)は電信局(DOT)に対して上記の主旨の警告を行っている。
都市部のセル式電話の使用率は1契約者あたり月間平均120時間、したがって1人当たり使用料は約1000ルピーにとどまり、かなりの契約者の使用時間は50分以下になっている。つまり約10%のヘビー・ユーザーが残りの90%の契約者の維持費を補助しているに等しい。また7~8%の契約者の支払いが滞っている。こうしたことからセル式電話会社は、契約者の頭数を増やすことの無意味を悟り、最近は潜在的ヘビー・ユーザーの獲得を図っていると言う。(FDTH:1/27)
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