1998-01-31 ArtNo.13638
◆<印度>マラン工業相、タタの国内線航空会社計画を承認
【ニューデリー】ムラソリ・マラン工業相は先週、外国投資局(FIPB)の承認を得たタタの国内線航空会社設立計画を認可、推薦状を付けて内閣投資委員会(CCFI)に提出した。
このためCCFIの次期会合で最終判断が下される可能性が有るが、インド人民党(BJP)を初めとする野党陣営のみならず、与党統一戦線(UF)内部にも異論が有る同プロジェクトをマラン工業相があっさり承認したため、各方面が唖然としている。
観測筋は総選挙期間の暫定政権に過ぎない現政府は、その判断を保留し、新政権に最終判断を委ねるものと見ていた。政府自身も不意を突かれたようで、CCFIは未だ関係プロジェクトを承認も審理もしておらず、同案件はまだ工業省内にとどまっているとの声明を発表した。
しかしFIPB筋は同プロジェクトは民間航空政策にフィットしていると主張、工業省筋も、マラン工業相は、純粋に当該プロジェクトが政府の政策に反するものか否かをチェックしたまでで、プロジェクトの規模やプロジェクトを巡る論議にはタッチしていないとしている。また選挙管理委員会は、政策変更を伴わぬ限り、総選挙期間と言えども、政府は関係プロジェクトを承認する権限を有するとの判断を示したと言われる。(ET:1/27)
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