SEAnews 1998-01-31 ArtNo.13631

【シンガポール】中国通信市場の主要プレーヤーを目指すシンガポール証取(SES)上場のLion Teck Chiang(LTC)は、不動産開発、鉄鋼事業とともに通信事業が第3の中核ビジネスになるものと予想している。
ＬＴＣの完全出資子会社ＬＴＣテレコミュニケーションズは26日、中国におけるビジネス拡張計画の一環として陝西省におけるＧＳＭ移動電話網事業に2950万米ドルを投資すると発表した。
ＬＴＣのジョン・リウ重役(GM)によると、中国における移動電話の普及率は今日の0.6％から2000年には2.5％に、したがって700万人から2800万人に拡大する見通しで、その潜在性は極めて大きい。シンガポールの普及率はその間に12.5％から33％に拡大するが、ユザーの数は36万人から120万人に増えるに過ぎない。
陝西省ではＬＴＣウェスト・リンクが49％出資する合弁会社チャン・アン・ライオン・テレコミュニケーションズ・デベロプメント・コープを通じて第1期プロジェクトに1470万米ドルを投資、既に1万5000人のキャパシティーの上限に近い1万3000人と契約を交わしている。第2期プロジェクトではキャパシティーが3万5000人に拡大されるが、同省の人口は3400万人で、将来の発展の潜在性は大きい。ＬＴＣウェスト・リンクは出資率を51％に拡大することも検討している。
ＬＴＣテレコムは、人口1億の河南省ではキャパシティー4万人、投資額2500万米ドルのＧＳＭプロジェクトを、人口3500万人の桂州では同2万2000人、1600万米ドルの同様のプロジェクトを準備している。広東省では沿海地区に固定式電話用光ファイバー・ケーブルを敷設しており、同社はこれらの事業に必要な資金は合弁と現地証券市場を通じて調達する計画と言う。(BT,LZ:1/27)