1998-01-27 ArtNo.13626
◆<印度>Maruti、ジプシー(ディーゼル)の発売遅延
【ムンバイ】Maruti Udyog Ltd(MUL)の多目的車ジプシーのディーゼル・バージョンは当初予定された1998/99年度中には発売されない雲行きだ。プジョーのTUD5ディーゼル・エンジンを搭載したジプシーは、今年5月に発売予定のZenディーゼル・バージョンに続きインド市場にお目見えするはずだった。
消息筋によると、ディーゼル・エンジンの技術的据付困難から市場投入は、1999年4月以降に繰り延べられる見通しだ。
多目的車市場はマヒンドラ&マヒンドラ、そしてタタ・エンジニアリング・アンド・ロコモーティブ・カンパニーLtd(TELCO)に支配されており、MULは未だに同カテゴリーに足場を築くことができない状況にあるが、ジプシーの人気が上がらぬ理由としては、ライバルに比べ割高な点が指摘されている。これは8座席/総重量2700キロ未満の多目的車両には25%の優遇消費税率が適応されることになっているが、ジプシーには40%の税が課されている。MULも同優遇措置を享受できる8座席のジプシーEを売り出したものの、市場の反応は顕著でない。
MULは、そこで燃費と高級イメージで定評のあるプジョーTUD5ディーゼル・エンジンを搭載したZen及びジプシーに期待を寄せているが、今年5月にはフィアットも1700CCディーゼル・バージョンのUnoを市場に投入する。後者の価格は43万ルピー前後になる見通しで、これに対しZenのディーゼル・バージョンは47万5000~50万ルピーと見られている。(IE:1/26)
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