1998-01-27 ArtNo.13617
◆<星>病院経営会社パークウェイ、マッキンゼイに合理化依頼
【シンガポール】過去数年間に不動産会社から病院経営会社に変身を遂げたパークウェイ・ホールディングスは米国の国際経営コンサルタント会社マッキンゼイ&Coの協力の下に組織の合理化、経営の効率化、コスト削減に乗り出した。
パークウェイのトニー・タン重役(MD)によると、傘下の病院は過去2年間に急成長を遂げ息つく暇もなかったが、域内の経済危機でこれまでのような急成長が望めなくなったのを機に、経済危機にも対応できるよう組織の再構築を図る。
マッキンゼイは2月9日から3カ月にわたり、マウントエリザベス、グレンイーグルズ、イーストショー3病院の事務、マーケティング、財務、物品購入など、非臨床業務をチェックする。パークウェイはマッキンゼイのアドバイスに従って4~5年をかけて合理化を進めると言う。
パークウェイは、経済危機で打撃を受けたインドネシアからの患者が減少しても、マウントエリザベス病院とグレンイーグルズ病院の地元と外国人の患者の比率をこれまで通り7:3に維持するよう努める。数カ月前からベトナム、ミャンマー、インド、中国、セーシェルなどで積極的なマーケティングを展開しており、これら非伝統市場からの患者の比率は昨年の1~2%から現在の8~10%に拡大している。
シンガポールの他、ジャカルタ、クアラルンプル、ペナンでも病院を経営する同社は、タイ、フィリピンでの病院展開も検討中で、カルカッタの病院と英国の心臓センターは今年6月までに稼働する予定と言う。(ST,BT:1/26)
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