1998-01-26 ArtNo.13598
◆<星>クリエイティブ、第2四半期も32%の増益達成
【シンガポール】ナスダックおよびシンガポール証取(SES)上場の地元サウンド・カード・メーカー、クリエイティブ・テクノロイジーは今年1月2日締めの第2四半期に、前年同期比32%増の7500万米ドルの純益を計上した。
クリエイティブが24日発表したところによれば、第1四半期には252%増の5160万米ドルの純益が計上されており、上半期を通じた純益は、1億2660万米ドルで、前年同期の7160万米ドルを大きく回った。
しかしながら米国拠点のサウド・カード・メーカーEnsoniq Corp、米国のスピーカー・メーカーCambridge SoundWorks、米国拠点のマルチメディア企業Optiの子会社NetMedia、3社の買収コスト合計6030万米ドルを差し引くと、利益は1470万Sドルに縮小、前年同期の5690万米ドルを大きく下回る。このため1株益も64米セントから15米セントに下降した。
クリエイティブのシム・ウォンフー会長はアジアがマクロ的経済問題に直面する中で実現された以上の業績は極めて良好なものと指摘した。第2四半期のアジア売上は28%下降、総営業額に占める比率も、前年同期の23.3%から16.5%に下降した。米国売上のシェアは43.6%に僅かに上昇、これに対し欧州売上のシェアは39.9%に、5.7%ポイント・アップした。
アジア売上の不振で第2四半期の営業額は前年同期の3億8600万米ドルを僅か2%上回る3億9500万Sドルにとどまったが、アジアを除けば、11%拡大している。
第1、第2四半期を合計した上半期の営業額は前年同期の6億7010万米ドルから6億8280万米ドルに拡大した。
米国企業3社の買収により、ハイボリューム、高成長市場、取り分けサブ1000米ドル・コンピューターやノートブック・コンピューター領域における実力が一段と強化されたと言う。(ST,LZ:1/25)
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