1995-04-24 ArtNo.1359
◆<星>ホン・フォック、香港上場企業MKIの買収提案
【シンガポール】チョン一族に率いられる不動産関連企業ホン・フォック・コーポレーション(HFC)は、自社及び46.5%の権益を握るウィンフン・インベストメントの香港における建設事業権益を、香港証取上場企業MKIコープに注入、直接(29.6%)/間接(ウィンフン持ち株63.6%)にMKIの93.2%の権益を掌握する。
HFCが21日、シンガポール証取(SES)に報告したところによれば、以上の取引はHFC及びウィンフン株主の承認と、香港証券市場監督当局のMKI破産申請取り下げを前提とするが、向こう2カ月間に取引が完成すれば、既存の株主のMKI持ち株は6.8%に縮小すると言う。これ以前に報じられたところでは、ワーフ・グループもMKIの5.6%の権益を有し、後者との間で2つの合弁事業を手掛けている。HFCが香港上場企業の買収を図るのは91年7月にウィンフン(当時の名称はLETパシフィック)を買収して以来のこと。 MKHは中国における不動産取引の失敗等から昨年3月末締め年度に1億800万HKドル(S$1950万)の損失を計上した。MKHの創設者アーサー・ライ氏は昨年インド貴族の末裔と称するプリンス・ホサイン氏をMKIの最高経営担当重役(CEO)に招聘、ホサイン氏の提案に基づきモンゴリアにおける7200万米ドルのスーパー・コンピュータ・センター、無線通信、全地形車等のプロジェクトを手掛けた。しかし、いずれも成功せず、ホサイン氏も同社を去ったと言う。(ST,BT,LZ:4/22)
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