1998-01-24 ArtNo.13589
◆<馬>NEAC第1回会議、流動性逼迫説の誤り確認
【クアラルンプル】総理府で22日、国家経済行動委員会(NEAC)の初会合が催され、一般に広く信じられている金融市場の流動性逼迫説は誤りであり、マレーシアには信用危機は存在せぬことが確認された。
NEAC議長を務めるマハティール首相が、会議後記者会見したところによると、多くの者が事業や自動車の購入、あるいはその他の目的のために最早銀行から資金を借り入れることができないのではないかと不安がっているが、こうした懸念には根拠がない。昨年は確かに流動性が逼迫したが、今年は金融システム中に十分な資金が存在し、通年では4900億Mドルが支出される見通しだ。このため依然として不安な者は、銀行に問い合わせてみることと言う。
首相は、流動性を拡大するために如何なる措置を採用するのか」、「NEACはどれほど頻繁に会議を開くのか」等の質問に対して、「それらの点に関する提案はまだ結論に達しておらず、次回の会議後に発表されるだろう」と答え、記者らを失望させた。
今回の経済危機を機会に引退する考えは有るかとのオーストラリア放送記者の質問に首相は、「これまでのところ自分の辞職を求める声は聞いていない」とするとともに、「マレーシア政府は決して個人により操られている訳ではなく、チームとして行動している。自分は依然としてこのチームとともに働く必要を感じており、向こう数年は引退する考えはない」と答えた。
NEACメンバーは以下の通り。---議長:マハティール首相、副議長:アンワル副首相、理事長:ダイム政府経済顧問。
理事:リン・リョンシク運輸相、リム・ケンヤイク一次産業相、ラフィダ通産相、ナジブ教育相、ムガ・ジュニド国内取引消費者事務相、スライマン農相、サミー・ベル公共事業相、ムスタファ企業家開発相、オス・スカン土地/協同組合開発相、ハリム・アリ官房長官、タジュディン・ラムリ商工会議所連盟会長、ポール・ロー製造業連盟会頭、スン・シウホン中小産業協会代表、アミシャム・アジズ銀行協会会長、トニー・ティア証券会社協会会長、タイ・アーレク金融会社協会会長、ザイナル・ランパ労働組合会議議長、アムダン・アドゥナン消費者協会連盟会頭、アブドゥル・アジズ公務員組合議長、ノーディン・ソピー戦略/国際問題研究所会長、アリ・アブドクル・ハッサン経済計画局(EPU)局長。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:1/23)
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