1998-01-23 ArtNo.13581
◆<印度>政府、遅延鉄鋼プロジェクト11件に支援提案
【ニューデリー】鉄鋼省は最近、政府の認可を得ながら期限内に試運転にこぎ着けることができなかった製鉄プロジェクト11件の代表と会合、遅延の理由を質すとともに、支援提供を申し出た。
これらの企業にはachal Ispat、Bellary Steel、Malavika Steel、Jindal Vijayanagar Steel、Rajinder Steel、Southern Iron and Steel Companyが含まれる。鉄鋼省筋によるとこれまでに17社のプロジェクトが認可され、内7社は予定通り試運転を開始している。
今回の会議で提起された問題には電気、石炭等のサプライ・リンケージが含まれ、鉄鋼省は、こうした点では電力省や石炭省の協力も得て、ボトルネックの除去を支援する方針だ。
この他の問題としては、鉄鋼製品の供給過剰が挙げられる。スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtdさえも2カ月分の製品在庫を抱えており、市況は改善しつつあるとは言え、新規プロジェクトを始動させるには十分でないと言うのが業界の共通する見方になっている。
しかし鉄鋼省は国内市場ばかりに目を向けず、海外市場の開拓を図るよう求めている。国内業界はこれまで国内市場が供給過剰に陥った際にのみ輸出を行ってきたが、製品の一定量は常に輸出する態勢を確立する必要があると言う。(FDTH:1/22)
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