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1998-01-23 ArtNo.13568
◆＜星＞上級相、経済危機克服の３条件／５施策提起
【バンコク】シンガポールのリー・クアンユー上級相は21日、タイの国防学院で講演、東アジアが直面する金融危機を克服する3つの先決条件や政府が採用すべき5施策等を提起した。
それによると一国が経済危機をどれほど早く乗り切れるかは、国際通貨基金(IMF)により提示された困難な処方箋を実行する政治的決意が政府に有るか否か、またどれほど広範な国民の支持を得られるかにかかっている。国内の態勢が整えば、後は外的要素次第で、国際環境さえ順調なら東アジアは2年内に危機を脱することができる。
各国政府レベルの経済改革を成功させるためには、1）当該国の通貨レートの安定、2）経常収支の均衡、3）国内経済の開放、の3つの先決条件が満たされねばならない。
しかしリー氏は市場の自信を回復するための5施策として、第1にＩＭＦの経済改革案の遵守を提起するとともに、第2の施策として資本の流出を抑制するためなら金融改革の歩調は緩めてもよいとしている。第3の施策は金融制度に関わる法規の透明度を高めること、第4は行政の効率化と政策の一貫性を確保すること、第5は域内諸国間の緊密な対話で、こうした施策の成否は、政府と業界そして国民が一致団結して事に当たれるか否かにかかっていると言う。(ST,BT,LZ:1/22)
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