1998-01-22 ArtNo.13566
◆<印度>自動車部品産業は試練の時代に:コンサルタント
【ニューデリー】国際的な自動車メーカーが続々進出する中で、インドの自動車部品産業は一大変貌の時を迎えており、地元メーカーも試練に直面している。
国際マネージメント・コンサルタント会社Roland Berger & Partner GmbHのパートナーを務める自動車産業専門家Otto Hirschbach氏によると、最先端の技術を手に入れたもののみが生き残れるが、この種の技術を導入するには一定の経済規模を必要とする。現状ではMaruti Udyog Ltd(MUL)を除き、この種の経済規模にマッチした市場シェアを確保しているメーカーは存在しない。
インドは世界市場と異なる市場を形成することは不可能で、国際ルールがインド市場を支配することになる。またインドは世界の自動車産業の主要プレーヤーになる全ての潜在性を備えており、マイナーな役割を演じる理由はない。
外国合弁パートナーが時代遅れの技術のみを移転すると言う批判は当たらず、地元パートナーに最先端の技術に、相応しい代価を支払う準備ができているか否かが鍵になる。また時代遅れの技術に投資するのは誤りで、新事業を計画するものは最先端の技術に投資する必要があると言う。(IE:1/21)
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