SEAnews 1998-01-21 ArtNo.13540

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の世界最大のラバー・キー・パッド・メーカー、San Teh Ltdは、最後に残った10～15人の生産従業員全員を解雇し、シンガポールにおける製造業務を一層縮小する。
サンテーのチュアン・ウェンフー重役(MD)によると、同社は昨年以来当地における製造業務を段階的に縮小してきたが残った10～15人も遠からず退職させる。目下シンガポールに200人、マレーシアに400人、中国に3000人の従業者を擁する同社は、本社業務、品質管理、研究開発(R&D)、マーケッティング等は、引き続きシンガポールで手がける。特にＲ＆Ｄ部門は今年2倍に拡大、精密エンジニアリング部門のスタッフは20％増員、設備も拡張する。
キー・パッド部門の昨年の営業額は20％以上成長した。1997年は同社にとって好調な年で、こうした好調は今年も持続する見通しだ。同社のハイエンド製品は欧米で好評を博しており、売上の20～25％に貢献する中国市場の潜在性も大きい。
サンテーの上半期純益は12.5％増の852万Ｓドルで、アナリストらは通年のそれを11％増の1950万Ｓドルと予想している。(BT:1/20)