SEAnews 1998-01-20 ArtNo.13528

【シンガポール】今年3月にもクレジット・カードによる安全なインターネット取引が可能になる見通しだ。
ＶＩＳＡは昨年4月、同社カードによるインターネット・ショッピングが昨年末までにシンガポールで可能になると発表していたが、ネット上で安心してカードを使用するためのセキュリティ規格、ＳＥＴ(ｾｷｭｱ･ｴﾚｸﾄﾛﾆｸ･ﾄﾗﾝｻﾞｸｼｮﾝｽﾞ)の商業版ソフトウエア“ＳＥＴ1.0”の完成が遅れたため、商業運転は今年3月以降に延期された。
ＶＩＳＡアジア・パシフィックのＪ.パールマン氏(ﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞ･ｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝｽﾞ･ﾏﾈｰｼﾞｬ)によると、昨年、テスト版のＳＥＴ0.0を使ったデモンストレーションがシンガポールなどで行われたが、同ソフトにバグが発見された。改良版のＳＥＴ1.0ではバグが除かれており、一層ユーザ・フレンドリーになっている。
順調にいけば3月中に、欧米とともに日本、台湾、オーストラリア、マレーシア、シンガポールでＳＥＴ1.0を使ったインターネット・クレジットカード・ショッピングがスタート、韓国、インドネシア、香港、ＮＺでも今年半ばまでに同ショッピングが可能になる。
ＶＩＳＡはまた、マレーシアのマルチメディア・スーパー・コリドー事業の第1歩として、今年、企業間取引用にカスタマイズしたＳＥＴ1.0を使ったパイロット・プロジェクトに着手する。
アナリストらは、ＳＥＴの導入でインターネット取引が急速に普及するものと見ている。ちなみにＶＩＳＡの他、マスターカード、アメリカン・エクスプレス、ＪＣＢが、ＳＥＴをサポートしている。(BT:1/19)